ジンベエザメのこと。私の想うところ。
はじめに
一度、ちゃんと書いておこうと思います。
私の、
タオ島の水中世界への想い。
水中生物への想い。
そして、 今の私のダイビングスタイルの「芯」になっているもの。
チームバンザイとして、崩したくない大切な考え方です。
これまで私たちと一緒に潜ってくださった方はもちろん、
初めてタオ島で潜る方にも、読んでいただけたらうれしいです。
ショップ選びの参考になるかもしれません。
少し長くなりますが、
よかったら最後まで読んでみてくださいね。

タオ島の海の特徴
タオ島の海は、
プランクトンが多く、タイ湾内にあるため、流れは強くないですが、透明度の良い海とは言えません。
その代わり、
魚の数がとても多く、
群れの迫力は本当にすごいです。

そして、
野生のジンベエザメに会えることがあります😄

おもしろいのは、
魚の種類自体は多くないものの、
一つひとつの種類がとても繁栄していて、
同じ種類の魚が、とにかくたくさんいることです。
天敵が少ないからとも言われますが、
タオ島の魚たちは、あまり逃げません。

タオ島の潜り方
タオ島の海の生き物たちは、
待っていれば、向こうから来てくれます。
だから、
追いかけなくていいんです。

タオ島の魚たちは、
寄ってきてくれる魚、
逃げない魚が多いと言われます。
「鈍い」と言われることさえあります。
でも、だからといって、
追いかけ回したり、
突っついたり、
追い込んだり、
撮影のために生物の場所を変えたりすることは、
絶対にしてほしくありません。
もちろん、触るのは論外です。
追いかけられてうれしい魚はいません。
生き物たちは、
「なぜ、そこにいるのか」。
そこが快適で、安全だから、そこにいるんです。
その場所を、
ダイバーの都合で動かすのは、やめてあげてほしいです。
私たちは、水中では「お客さん」。
水中世界に、お邪魔させてもらっているだけです。
「すみません、お邪魔してます」
そんな気持ちで、私は潜っています。

ジンベエザメについて、伝えたいこと
ここからは、特にジンベエザメについてです。
昨年のタオ島は、
ジンベエザメの出現率が高い年でした。
これまでも、よく出てくれる年はありましたが、
昨年は特に、SNSの影響が大きかったです。
「タオ島=ジンベエザメに会える場所」
という情報が、一気に広まりました。

その結果、
ジンベエ狙いでタオ島に来るダイバーが、
明らかに増えました。
まず、わかってほしいのは、
ジンベエザメは必ず会える存在ではないということです。
当たり前のことなのですが。
ある統計では、
タオ島で約100本潜って、1本見られるかどうか
と言われています😄
つまり、
会えない人のほうが圧倒的に多いのです。
会えたら、
それは本当に、めちゃくちゃラッキーです。

湧き出てきた「違和感」
昨年、超ラッキーなことに、
タオ島でゲストのみなさんと何度もジンベエに会えました。

その中で、
私はある違和感を覚えるようになりました。
最初は気づきませんでした。
たくさんのゲストにジンベエダイブを満喫してほしい。
その気持ちが強すぎて、
私自身、説明が足りなかったり、
ガイドの仕方がよくなかった部分もあったと思います。
でも、
その違和感の正体は、だんだんはっきりしてきました。
ジンベエザメや魚の群れを、
全力で追いかけて、写真や動画を撮ろうとする人が出てきた
ということです。
これは、タオ島の従来のダイビングスタイルとはかけ離れています。
タオ島のダイビング、チームバンザイのダイビングは、
のんびり。
ゆっくり。
です。

ジンベエザメを追いかけないでください
これは、私からのお願いであり、
必ず守ってほしいルールです。
よりいい写真を撮りたい。
よりいい動画を撮りたい。
人よりいいものを撮りたい。
その気持ちは、よくわかります。
水中写真は、
「寄ってなんぼ」。
それも、わかります。
それでも、
追いかけないであげてください。
寄りすぎないであげてください。

タオ島のジンベエザメは、
待っていれば、向こうから来ます。
追いかけたらどうなるか。
必ず逃げます。
追いかけられてうれしいジンベエはいません。
至近距離で並走され、
真正面に回り込まれ、
行きたい方向を塞がれ、
棒を突きつけられ、
ストロボを連射される。
イヤに決まっています。
だから、
追いかけないでください。
回り込まないでください。
近づきすぎないでください。

待つダイビング
「待つダイビング」、
ぜひ、してみてください。
もちろん、
待っていても来ないこともあります😅
一度すれ違って、
そのまま会えないこともあります。
生き物相手なので、
それは仕方がないんです。
「あのとき、もっと追いかければよかった」
「もっと泳げばよかった」
そうは思わないでほしいです。
追いかけて見られるのは、その人だけ。
撮れるのも、その人だけです。
後ろで追いかけずに待っている人たちは、見ることができません。
でも、
追いかけなければ、
戻ってきてくれるジンベエは多いです。
ジンベエが、自分から私たちの方に来てくれるとき。
それは、
全員が、ゆっくりジンベエを見ることができるとき。
最高にうれしい瞬間です😊

ルールと、チームバンザイの姿勢
タオ島では、
ジンベエザメを見る際のルールが、年々厳しくなっています。
・3メートル以上、距離を保つ
・ストロボは常識の範囲内で
・触らない(これは絶対)
最初は少し厳しいなと思いましたが、
ショップとして、このルールを守ろうと決めました。
チームバンザイでは、
ジンベエザメを追いかけません。
ゆっくり一緒に泳いだら、
見送って、
また来てくれるのを待ちます。

猛ダッシュするダイビングはしません。
ジンベエが出たら、
みんなで見られるように。
全員が、マナーを守る。
ゆっくり。
のんびり。
思いやりのあるダイビング。
これがチームバンザイの潜り方。
このスタイルに共感していただけるなら、ぜひタオ島で一緒に潜りましょう。
ご意見やご質問があれば、
いつでもLINEくださいね。
(水中写真はゲストにいただきました。無断転載はご遠慮ください。)


